電気工事士の試験って数学や物理が得意じゃないと難しいのか?
ノンノンでございます♪
暗記だけで充分合格できます。僕自身が暗記だけで合格しましたから。
ただ、暗記だけでいいとは言いったもののやみくもに覚えるだけでは効率が悪く短期間での合格は厳しいと思います。
そこで今回は
第二種電気工事士試験に合格するには、どこをどのように暗記するのかが超重要になってくるので僕が実際に合格することができた勉強法を紹介していきます。
☆こんな人に読んでほしい☆
・短期間で第二種電気工事士に合格したい
・とにかく合格できればOK
・知識よりも合格が優先
・理系の知識がないから合格できるか不安
第二種電気工事士の合格率から見る難易度
筆記試験の合格率は55%~65%、実技試験では70%前後となっています。ここ10年で合格率の変化はそれほど見られないため、試験の難易度の変化も比較的安定していると考えられます。
半分以上の人が合格していることから国家資格の中においても難易度は低い方だと言えます。
ですが、筆記試験と実技試験を両方一発合格するとなるとどうでしょうか?
60%と70%の確率の出来事を連続で成功させるには42%となります。
つまり、第二種電気工事士の試験で筆記実技ともに一発合格を狙うなら、2人に1人は不合格になってしまうくらいの難易度なのでそれなりに対策をしなければいけません。
逆に、しっかりと対策をしていれば必ず合格することができる試験だと言えます。
第二種電気工事士筆記試験の出題分野
第二種電気工事士筆記試験は、四肢択一のマークシート方式で出題されます。
試験内容は、一般問題、工事材料や配線器具の名称や用途を答える鑑別問題、配線図問題の3種で構成されています。
試験時間は120分で出題数は全50問、1問当たり2点の100点満点となっています。
合格基準について
筆記試験の合格基準点は、合格発表時に公表されます。
合格基準点はここしばらく60点から変動していないので、60点以上が合格と考えていいと思います。
また、足切り点はありません。
つまり、筆記試験の配点は1問当たり2点なので、一般問題、配線図問題を問わずに、全50問中30問以上正解できれば合格と考えてよいということになります。
一般問題・鑑別問題(30問)
+
配線図問題(20問)
=計50問
計算問題が苦手な人は、鑑別や配線図問題で得点を稼ぎましょう
鑑別問題が超重要
結論、鑑別問題を攻略しないと絶対に合格できません。
鑑別問題は、ほかの分野にも関連している内容です。(配線図問題にて鑑別問題の知識が問われます)
なので鑑別問題に1番力を入れて勉強、復習に取り組んでください。
具体的言うと、写真を見て名称や用途を答える問題が4問前後(鑑別)と、全20問の配線図問題の中から7~8割は電気の図記号と写真(鑑別)の問題になっています。
つまり、鑑別問題をすべて正解できたとすると20問くらいは得点できることになります。
20問くらいと言うと試験全体の4割程度になります。
仮に他の分野(計算問題など)に力を入れてすべて正解できたとしても試験全体の4割もありません。
鑑別問題以外の分野に勉強時間を使うのは非常に効率が悪いですよね?
鑑別問題をマスターするだけで試験全体の約4割程度の点数が取れます。
だからこそ1番力を入れて勉強すべき分野なのです。
鑑別とは、電気工事に使われる配線器具や材料、工具や機器、測定器などの写真を見て、用途・名称を問われる分野です。
鑑別問題の勉強法
理屈抜きで丸暗記してください。
正直、第二種電気工事士資格の難易度と知名度だったらどのテキストでもある程度分かりやすいのでテキストはどれでもいいです。
購入したテキストに載っている鑑別対策問題を全部覚えてください。(鑑別問題が分かりやすいテキストがおススメ)
テキストでは、器具や工具の写真が載っているのでそれを暗記します。
①名称②図記号③用途。写真を見たらこの流れで暗記してください。
僕が使用したテキストでは、鑑別問題対策として160個程度の工具や機器が載っているものだったので、名称、図記号、用途を全部覚えました。
鑑別問題は暗記力がものをいう分野です。ひたすら暗記!暗記!暗記!です。
もしテキストでの勉強に飽きてしまったり、モチベーションが下がってしまった場合はyoutubeやアプリを使って勉強をすると気分転換になるのでススメです。
タダで使えるものは何でも使っていきましょう。
ある程度暗記ができたら過去問で腕試しです。この時過去問の使い方は、全問題解こうとせず鑑別問題だけ解きます。
間違えたところは暗記のやり直しです。
具体的には、過去問題を1周、2週と繰り返し勉強をする場合、1週目は合ってたけど2週目は間違えた問題があった場合、それも暗記のやり直しです。
何回問われても答えれるようになった時が暗記ができた時です。
配線図問題の勉強法
配線図問題は毎年20問出題されます。
ここで点数を稼げないと合格は無理だと思った方がいいです。楽に覚える方法なんてものはありません、ここは努力して覚えましょう。
配線図問題では、鑑別対策として暗記した内容が問われます。配線図問題を解くために鑑別の勉強をすると思っていいでしょう
計算問題は2,3問正解できればOKです!
よく、「計算問題は捨ててもいいのか?」という疑問を聞きますが実際の所どうなのか?
結論から言うと「簡単な計算問題はできるようにした方が良い」です!
計算問題においても、簡単な計算問題は正解できるようにしておいた方が絶対にいいです。
「あと1問で合格だったのに・・・」となったらめちゃくちゃ悔しいので計算問題全捨てはおすすめしません。
計算問題の勉強の目安としては全問正解する必要はなく、2,3問正解できるようにするのが効率がいいと思います。(計算問題は全10問程度)
計算問題においては、捨てる問題は捨てる。取る問題は取るという考え方で勉強をしていくのが重要になります。
僕自身も計算問題については暗記力のみで合格できました。
モチベーション的には、「基本的に計算問題は捨てるが、2,3問拾っていく」というイメージで大丈夫なので簡単ですよね。
計算問題が苦手な方でも2,3問は解けるように頑張ってください。計算が得意な方はもちろん捨てる必要はないです。
計算問題が超苦手な方へ
試験の問題パターンを大きく分けると「計算問題と暗記問題」の2パターンだけです。
配点の割合としては、「計算問題に約20点分」「暗記問題に約80点分」が出題されます。
つまり、計算問題を全部捨てても暗記問題だけで合格は可能なのです。
なので、ほんっとに計算問題が苦手な方は暗記の勉強のみをして計算問題を全捨てするのも1つの方法です。
筆記試験合格のコツ
ここまでで、鑑別は完璧に覚えたと仮定して、試験本番で鑑別問題を全問正解できたとすると約20問正解している状態です。
合格するためにはあと約10問正解しないといけません。
その残りの10問をどこで正解するのか?が合格のコツです。
僕自身、取る問題と捨てる問題を明確に分けて試験対策していたので、それを表にまとめてみたので参考にしてみてください。
取る問題 | 捨てた問題 |
リングスリーブの選び方と接続方法 | 左記に書いてある計算問題以外の計算問題 |
合成抵抗の計算(計算問題) | 最小電線本数(心線数) |
電線の太さと許容電流(計算問題) | ー |
幹線の太さの求め方(計算問題) | ー |
電気抵抗の公式 | ー |
コンセントの選び方 | ー |
この取る問題は計算問題が混ざっているとはいえ比較的簡単に得点ができるところだと思うのでピンポイントで勉強しましょう。
施工方法や検査方法、法令などは覚える範囲が多く出題数も少ないので、法令などに時間をかけるよりも簡単な問題を狙って効率よく勉強するのが合格のコツです。
捨てた問題については、短期間での勉強だとなかなか理解が難しいと判断したためです。
ここまででも合格まであと数問届いていませんが、残りの分野は過去問を使って勉強です。
鑑別問題や計算問題以外の分野(施工方法、検査方法、法令)の勉強については過去問を繰り返し解いて覚えていくのが効率がいいと思います。
取る問題の中にリングスリーブの選び方と接続方法を入れたのは、実技試験の時にもその知識を使うからです。
実技でも一発合格を目指している以上、どうせ覚えるなら筆記でも得点できる方が効率良いなと思ったのが理由です。
計算問題については、自分自身が簡単だと思う問題を2,3問に絞って勉強するのが効率的に最強です。
勉強する順番に気を付けて!
先ほど暗記問題で80点分出題されると伝えましたが、鑑別問題だけで80点分ではないことに注意してください。
テキストの目次にはたくさん分野が書かれていると思ますが、わかりやすくするために大きくまとめて3つの分野に絞ります。
①鑑別問題
②計算問題
③その他(法令、検査方法、施工方法など、鑑別や計算問題以外の分野)
この3つを出題数別にみると以下になります。
①鑑別(約44点~50点分)
②計算(約20点分)
③その他(約30点分)
上記から、勉強する順番は出題数の多い分野から取り組むことをおすすめします。
「鑑別→その他→計算」の順番ってことですね。
言い換えるなら「優先度の高い分野順に勉強してください」ってことです。
鑑別編
①テキストや参考書を見て、器具や工具の名称、図記号、用途をセットで覚える。
②過去問で実際に鑑別問題だけ解いてみる
③解けなかった問題があった場合、テキストで暗記のやり直し。(テキストでインプット、過去問でアウトプット)
④自分の持っている過去問や問題集の鑑別問題すべて解けるようになったら鑑別はもうゴールです。
計算問題編
①計算問題の勉強は「簡単な問題を数問解けるようにして難しい問題は捨てる」を意識して取り組みます。どの問題を狙うかは上記の表を参考にしてみてください。
②計算問題の数字が変わっても解けるようになったらゴールです。
計算問題の勉強のやり方としては、「新しい問題を解きまくること」が結論です。
例えば、過去問10年分があるとするなら、5年分は理解を深めるために繰り返し解き、残りの5年分はチャレンジする問題として使用するのがおススメです。
同じ問題を何回も繰り返すよりも、初めての問題をたくさん解くことが計算問題攻略のコツです。
その他(鑑別と計算問題以外の問題)
①過去問や問題集でその他の分野だけ繰り返し解く
②解けなかった問題を、テキストや参考書で調べながら解く(はじめのうちはほぼ全部だと思います)
③テキストや参考書を見ずに解くことができるようになったらゴールです。
3つの分野がある程度回答できるようになったら過去問に挑戦
基礎的な知識がある程度身についている状態だと思うので過去問の挑戦です。
具体的には、過去5年~10年分の問題を2~3週解くことをおすすめします。
また、問題を解く際は、解けた問題よりも解けなかった問題に注意してください。
「解けない問題を減らしていく」ことを意識するのが大切です。
第二種電気工事士試験の概要(筆記)
試験方法 | マークシート(四肢択一) |
試験時間 | 120分 |
問題数 | 50問×各2点 |
合格基準 | 約60点 |
受験資格 | なし |
試験回数 | 上期、下期の年2回 |
受験地 | 各都道府県 |
申し込み方法 | 郵送またはインターネット |
申込期間や、申し込みに必要なもの(受験手数料、支払方法、締切日など)のチェックはしっかりしましょう。
まとめ
ここまで電気工事士筆記の勉強法を紹介してきましたがいかがでしたか?
思ったよりも簡単だと思いませんでしたか?
そうなんです!簡単なんです!
ちなみに僕の試験結果は64点でしたw
超ギリギリですが合格は合格です。
短期間で効率よく合格を目指すのなら、今回紹介した勉強方法はおすすめなのでぜひ参考にしてみてください。
まとめ
・30問以上正解できれば合格なので出題数の多い鑑別問題はしっかり対策しよう。
・計算問題は数問正解できれば大丈夫。
・出題数の多い分野から勉強するべし。
・計算問題を全部捨てても合格することは可能。
・取る問題、捨てる問題を明確にする。