最近HSPって言葉を耳にする事が増えてきたかと思います。
このページに来てくれた人は
・「HSPってなに?」
・「自分もHSPかも」
・「友達がHSPかも」
などの気持ちで来てくれたのではないでしょうか。
この記事ではHSPの基本情報や特徴について解説していきます。
HSPとはなんなのか
HSP(highly sensitive person)とは「人一倍繊細で感受性が強く敏感な気質を持った人」という意味です。
心理学者のエレイン・アーロン博士によってつけられた「人の気質」の名称です。
「短気」「怒りっぽい」「我慢強い」「忘れっぽい」などの人の気質や性格を表す言葉の中の1つに「HSP」も存在すると考えていいでしょう。
HSPは病気ではなく「気質」「性格」によるものなので医療的な治療法は今のところありません。
HSPの事が少し分かったところで、アーロン博士が提唱しているチェックリストがあるのでぜひ試してみてください。
HSPセルフチェック
次の質問に感じたまま答えてみてください。はい・いいえ、のどちらかを選んでください。
1 自分を取り巻く環境の変化によく気づくほうだ。
2 他人の気分に左右される。
3 痛みにとても敏感である。
4 カフェインに敏感に反応する。
5 明るい光や強いにおい、サイレンなどの大きな音に圧倒されやすい。
6 忙しい日が続くと、ベッドや暗い部屋など、刺激から逃れられる場所に引きこもりたくなる。
7 想像力豊かで空想にふけりやすい。
8 美術音楽に深く心を動かされる。
9 とても誠実である。
10 すぐに驚いてしまう。
11 短時間にたくさんのことをしなければいけない場合、混乱してしまう。
12 人が不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐ気づく。
13 一度にたくさんのことを頼まれると嫌だ。
14 ミスをしたり忘れ物をしないようにいつも心がけている。
15 暴力的な映画やテレビはとても苦手だ。
16 生活に変化があると混乱する。
17 たくさんの事が自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる。
18 繊細な香りや味、音楽を好む。
19 普段の生活で、動揺を避けることに重きを置いている。
20 作業をするとき、競争させられたり、観察されたりしていると、緊張していつも通りの実力を発揮できなくなる。
21 子供の頃、親や教師は自分の事を「敏感」とか「内気」と思っていた。
診断結果
21個の質問のうち、12個以上に「はい」と答えた人はおそらくHSPでしょう。
しかし、たとえ「はい」が1つや2つしかなくてもその度合いが極端に強ければHSPであるかもしれません。
HSP診断はいかがでしたか?
このチェックリストを見て「これに当てはまっていたとしても本当にHSPなの?」と思う人もいるかと思います。
実は、もっと核心を突く条件があり、それに当てはまると「HSP確定」と言っても大げさではないものがあります。
それが、DOESと呼ばれるものです。
DOESとは(深く処理し、刺激を受けやすい、共感力が高く、刺激を察知する)特性を持った人のことを言いい、HSPの基本特性とも考えられています。
なぜHSPになるのか
現在、5人に1人はHSPと言われています。「HSP」は病気ではないとお伝えしましたが、これには脳内の神経回路が影響しているそうです。つまり、脳内の神経回路がHSPを作っているのです。
「積極的」と「消極的」この2つの神経回路のバランスによって敏感さが作られていると言われています。さらに、HSPの人は非HSPの人に比べて右脳の方が左脳よりも活性化しているとも言われています。
HSPは遺伝なのか?
結論から言うと、「どちらともいえない」ということになります。
アーロン博士によると、どの遺伝特性も生活していくうちに変わると言っています。つまり、環境によって左右されるということです。そのため、HSP気質を持っている人が遺伝的なのかどうかは、判断が難しいということです。
内向的なHSPと外交的なHSP
HSPにも内向的なタイプと外交的なタイプがあると言われていて、HSPの70%が内向的、30%が外交的なタイプと言われています。
外交的なHSPと言えど、HSPであることに変わりはありません。むしろ外交的ゆえに、自分の限界よりも社交的であろうとするため刺激過多になりやすく、疲れやすい気質と言えるでしょう。
外交的なHSPのことをHSS型HSPといいます。
内向的なタイプの特徴
少人数での集まりが好き
1人で過ごしても苦にならない
パーテイーや集団を好まない
深く考え込むときがある
外交的なタイプの特徴
社交的である
人見知りをしない
人前に出る事に抵抗がない
広い交友関係を持っている
2018年くらいから、外向的なHSPのことをHSEと分類されるようになったようです。
HSPって治るの?
ここまでHSPの特徴と性質について見てきましたがHSPの治療法ってあるのか?
結論から言うと治りません。
冒頭で伝えた通り、HSPは病気ではなく生まれ持った「性格」や「気質」によるものなので治療法はありませんしその対象でもありません。
しかし、改善法は存在します。改善法は人によって違いますが、自分の行動や環境を変えることが1番大切なことになります。
さいごに
以上、HSPの基本情報と簡単なHSP診断でした。いかがでしたか?
今回の記事を読むまではHSPについてよくわからなかった人もいたのではないでしょうか?
今はまだHSPの全てが分かっているわけではありませんし、これからさらに新しい情報が出てくるかもしれません。人によってHSPの改善方法は違うと思いますので、HSPのいろいろな情報を得ることが大切だと思います。
HSPの新しい情報がでてきたらこのブログでも更新していこうと思います。