HSPが一般にも知れ渡った現在、新しい情報がどんどんと出てきていることで余計にこんがらがる人もいるのではないかと思います。
具体的には、HSPから派生して
HSS型HSPやHSC、HSEなどの新しい種類のHSPが発生したことがあげられます。
すると当然
・HSS型HSPとHSEって何が違うの?
・自分はどのタイプのHSP?
・HSPが複雑化した今現在、どの情報を信頼していいのか?
・結局HSPってなんなの?
などの疑問が出てくると思います。
ネット上ではHSPの情報も広く出回っていますが、今回の記事では公式の情報や、書籍からの情報をもとにHSPの種類やその特徴についてまとめてみました。
HSPは全部で4種類
HSPが世に広まった現在、HSPについて調べてみると「HSEやHSS型HSP」などの言葉を目にすると思います。
HSPには他にも複数の種類が存在し、特徴の違いからHSEやHSS型HSPと分類が可能となりました。
HSPの種類としては、
HSP、HSC、HSS型HSP、HSE
の全4種類となっています。
それぞれの特徴や関連性、提唱者の違いによる解釈の違いをまとめてみました。
HSP
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは
心理学者のエレインアーロン博士が自身の特徴を研究し発見した概念で
日本では2018年~2019年頃に認知度を高めていきました。
今現在では、SNSでもHSPさんのグループができて交流が行われていたり、HSP専門のカウンセリングなどを見かけるほどに認知度が高まっています。
HSPをシンプルに説明するなら、繊細で敏感で感受性が豊かな人となります。
少し専門的な事を言うなら、DOESと呼ばれる特徴を持っている人のことを言います。
逆に言えば、DOESの特徴を持っていない人はHSPではないということです。
今まで、HSPの特徴を持った人の割合は人口の20%(5人に1人)と言われていました。
ですが、近年の研究から人口の30%(3人に1人)がHSPであるということが発見されました。
HSPの基本情報とDOESについては下記から参考にしてみてね
HSC
こちらもエレインアーロン博士が提唱した概念でHighly Sensitive Child(ハイリーセンシティブチャイルド)と言い、単語の頭文字を取ってHSCと呼ばれています。
HSCの特徴についてはHSPの特徴と同じで、繊細で敏感な気質を持っています。
HSPとHSCの違いについては、対象となる人物が異なるという点です。
対象となる人物は、読んで字のごとく child(子供)ということになります。
結論、年齢についての提言は今のところありません。
ですが
「何歳までが子供か?」については人によって意見が分かれるところだと思うので、「child」の単語から年齢を考えてみたところ、14歳までの子供のことを指すようなので、1つの基準として参考にしてみてください。
HSP:繊細で敏感な人
HSC:繊細で敏感な子
HSS
High Sensation Seeking(ハイ・センセーション・シーキング)を簡単に説明するならば、刺激を求める人です。
HSSというのはHSPとは全く別の概念で、心理学者のマービン・ズッカーマン氏が提唱している概念となります。
もう少し正確に説明すると
ズッカーマン氏が提唱したのは
Sensation seeking(センセーションシーク)と呼ばれるものであって、HSS型HSPを提唱したわけではありません。
センセーションシークを簡単に訳すと「刺激を求める人」となります。
これを、「高い刺激を求める人」としたとき
「High Sensation Seeking」
となるわけです。
この単語の頭文字をそれぞれから取って略した言葉がHSSなのです。
繊細で敏感な気質を持っている人(HSP)の中でさらに、刺激を求める気質もあわせ持っている人のことをHSS型HSPと言うようになりました。
HSPの特徴(DOES)+HSSの特徴(刺激追求)
=HSS型HSP(繊細で敏感なのに刺激を求める)
って考えると分かりやすいぞ
HSE
Highly Sensitive Extrovert(ハイリー・センシティブ・エクストロバート)とは
繊細で外交的な人のことを指します。
HSPの基本情報にて説明した通り、HSPには70%の内向的なタイプの人、30%の外交的なタイプの人がいることが分かっています。
この30%の外交的なタイプのHSPのことをHSEと言うようになったようです。
HSEは、アーロン博士のサイトのブログにて、ゲストブログ記事より発生した概念で
ジャクリーン・ストリックランド氏が提唱した概念となります。
(ジャクリーン・ストリックランド氏はアーロン博士とともにHSPに関連する集いを主催している方です)
・他社と関わることを好む
・1人での作業よりもチームワークを必要とする作業の方が得意
・自分や相手の考え方の共有を好む
・大半のHSEはHSS(刺激追求型)である可能性が高い
上記の通り、HSEは人と関わることに喜びを感じますが、HSPと同様にDOES特性を持っているため刺激に対して敏感です。
HSPの種類まとめ
HSP・・・DOES特性(繊細で敏感)を持っている
HSC・・・DOES特性を持っている子供
HSS型HSP・・・DOES特性+刺激追求
HSE・・・DOES特性+外向性
全種類のHSPに共通していることはDOES特性を必ず持っているということで、HSS型HSPやHSEも例外ではありません。
提唱者 | 特徴 | 情報量 | セルフ診断の有無 | |
HSP | エレイン・アーロン | 繊細で敏感 | 多 | 公式サイトに有 |
HSC | エレイン・アーロン | 繊細で敏感な子供 | 中 | 公式サイトに有 |
HSS | マービン・ズッカーマン | 繊細で敏感+刺激を求める | 少~中 | 公式サイトに有 |
HSE | ジャクリーン・ストリックランド | 繊細で敏感+外向性 | 極小 | 公式サイトに無 |
HSSとHSEの違い
ここまでHSPの種類について触れてきましたが、HSS型HSPとHSEって何が違うの?と思った人も少なくないでしょう。
結論から言うと、関連性や違いについてはあまり言及されていません。
かつてはHSSのことを外交的な人、という意味合いで使われていましたが
HSEという新しいカテゴリが発生してからは
HSS・・・刺激追求
HSE・・・外交的
と、区別されることが多くなった気がします。
この区別に意味があるのかはさておき
HSE提唱者のジャクリーン・ストリックランド氏でさえも「大半のHSEはHSS(刺激追求)である可能性が高い」と言っているほど違いが分かりにくい概念なのです。
僕自身もHSPの情報を得るたびにHSEについては懐疑的になっています。
①HSS(センセーション・シーク(ズッカーマン氏提唱))については調査結果が有るのに対して、HSEについては調査結果がない
②DOES特性を持っているのにもかかわらず、他人と関わることを好むHSEは矛盾していないか?
③アーロン博士の公式サイトにHSEのセルフ診断がない
大きく分けて上記の3点がHSEに対してスッキリしないところです。
近々HSEについての個別記事を書こうと思っているので詳しくはそちらも参考にしてみてください。
HSPの情報を知る方法
自分自身や周りの人がHSPかも?
と思ったとき、みなさんはどこでどのようにして情報を収集しますか?
- テレビ
- SNS
- ネット検索
- 書籍
おそらくこの4つのどれかからHSP情報を収集していると思いますが
その情報は本当に正しい情報ですか?
HSPが広く知れ渡るにつれて、新しい情報や今まで気がつかなかったような考え方や対処法などの情報を簡単に収集できるのと同時に
似たような情報や、質の低い情報も多くなってきているのも事実です。
HSPの正しい情報を知る
結論から言います。
アーロン博士の公式サイトからの情報が最も信頼できると思います。
なんといってもHSPの提唱者が発信していますからね。
僕自身もアーロン博士の公式サイトからの情報を元にこのブログを書いています。
アーロン博士の発信以外信頼できない?
アーロン博士の公式サイトが最も信頼できると言いましたが、それがすべてではないと思っています。
HSPを知ることによって自分や家族を知るきっかけになったり、救われる人もいるかもししれません。
HSPのことについて発信している人はたくさんいますが、そのすべての情報が信頼できないわけではないと思います。
つまり
無駄な情報はなくとも信頼度の違いはあるよね?
ってことです。
アーロン博士>書籍>ネット検索>SNS≧テレビ
上記が僕的信頼度順ですので1つの参考としてみてください。
アーロン博士が発信していることを、どのように感じたのかは人によって違ってくるよね。
なので僕は書籍やSNSなど、色んな人から情報収集することを意識してます。
*上記の信頼度順は僕の独断と偏見です*
[まとめ]HSPの情報は日々更新されている
HSPの種類は4つ
- HSP
- HSC
- HSS型HSP
- HSE
人によってはHSS型HSEも1つのカテゴリとして認識していると思いますが
僕自身がそもそもHSEについて懐疑的なためHSS型HSEについては深掘りしません。
HSPの情報収集ついてはアーロン博士の公式サイトからが一番良いでしょう。
公式サイトでの情報がわかりにくい人については、まず本やネット検索からをおすすめします。
書籍がおススメな理由
・情報の信頼度が高い!
書籍には著者がかかれていると思いますが
発信者が明記されている情報と、匿名での情報ではどちらが信頼できますか?
おそらく前者ですよね?
なので、情報の信頼度が高いということが書籍のメリットになります。
書籍のデメリットについては
シンプルにお金がかかるということです。
ネット検索のメリット、デメリット
無料でいろんな人のいろんな情報が得られる(メリット)が
信頼性や信憑性が書籍と比べると低いという点(デメリット)です。
新しい情報や、解釈が出てきた時に注目すべき点は
誰が発信しているか
を重要視してみてください。
もしかしたらこれから先、HSG(適当)とかHSU(適当)みたいな新しいカテゴリが発生するかもしれませんよ?
そんな時は発信者を見るようにしてみてください。
アーロン博士の発信なのか?
SNSのよくわかんない人の発信なのか?
匿名での発信なのか?
発信者によって情報の信頼度は大きく違ってきますよね?
なので、誰が発信しているのかを見るべきなんです。
最後に、
HSPに悩んでいる人へ
僕流の、HSPの悩み解決方を紹介して終わりたいと思います。
HSPのことなんて気にしなくなった時がHSPの悩みが解決したときです。